有島武郎研究会

有島武郎研究会の運営する公式ブログです。

2023〜2024年度役員・委員・評議員一覧

1.会長 阿部高裕
2.幹事会 阿部高裕(代表幹事)、木村政樹、上牧瀬香、何雯
3.運営委員会 木村政樹(運営委員長)、荒木優太、岡望、奥田浩司、梶谷崇、竹内瑞穂、中村建、山田順子
4.編集委員会 上牧瀬香(編集委員長)、今井克佳、掛野剛史、杉淵洋一、中村三春、村田裕和、吉本弥生、渡邉千恵子
5.会計 何雯
6.会計監査 中島礼子
7.評議員 阿部⾼裕、⽯⽥仁志、井上理恵、今井克佳、内⽥真⽊、奥⽥浩司、梶⾕崇、掛野剛史、⽚⼭礼⼦、何雯、上牧瀬⾹、⽊村政樹、佐々⽊さよ、三⽥憲⼦、杉淵洋⼀、瀧⽥浩、團野光晴、永井善久、宮越勉、村⽥裕和、渡邉千恵⼦

『有島武郎研究』第25号PDF(2022年5月発行)

事項 ファイル名
表紙 2501表紙.pdf
[論文]『青鞜』発刊の辞における「自然」と「潜める天才」 山田(野呂)順子 2502『青鞜』発刊の辞における「自然」と「潜める天才」.pdf
[論文]デモクラシーと性=政治―ホイットマンの翻訳を中心に 坪井秀人 2503デモクラシーと性=政治.pdf
[論文]「大正文学研究会」と「ジッテ(Sitte)」―学問史/〈翻訳〉の視点から― 中山弘明 2504「大正文学研究会」と「ジッテ(Sitte)」.pdf
[論文]『或る女』におけるコケットとしての葉子像 盧昱安 2505『或る女』におけるコケットとしての葉子像.pdf
[論文]有島武郎『星座』研究史―晩年像を再考する視座として 石井花奈 2506有島武郎『星座』研究史.pdf
[資料紹介]『有島武郎全集』未収録・有島武郎の大森時吉宛はがきについて 内田真木 2507『有島武郎全集』未収録・有島武郎の大森時吉宛はがきについて.pdf
彙報 2508彙報.pdf
編集後記・奥付 2509編集後記・奥付.pdf
有島武郎研究会会則 2510有島武郎研究会会則.pdf
裏表紙 2511裏表紙.pdf

『有島武郎研究』第26号(2023年5月発行)

『有島武郎研究』第26号が発刊されました。
購入ご希望の方は、◇機関誌『有島武郎研究』購入方法をごらんください。

『有島武郎研究』第26号目次

特集 白樺派の文学と〈動物〉表象

  • [論文]有島武郎「凱旋」論―反軍的文芸として―/中村建
  • [論文]〈犬〉によって育まれるテクスト―志賀直哉文学における動物表象―/下岡友加
  • [論文]武者小路実篤「人間万歳」と人類/動物表象―ポスト・ヒューマニズム/アニマル・スタディーズの観点から―/瀧田浩



小特集 有島武郎と生活―「宣言一つ」一〇〇年から振り返る

  • [講演]「卑怯者」から読む「宣言一つ」/山田俊治
  • [論文]生活より生存へ―有島武郎の森本厚吉批判―/荒木優太


  • [論文]有島武郎「聖フランシスの生地」と和辻哲郎「法華寺阿弥陀三尊」について―スペイン風邪を視座に加えて―/内田真木
  • [ノート]戦後農地改革と有島農場 覚書―戦後占領期『週刊朝日』北海道版および『農業朝日』掲載記事から/石井花奈


  • [資料紹介]有島武郎はがき・書簡二通と有島武書簡一通について/内田真木
  • [資料紹介]有島章に関する岡田牧子氏の証言と『有島武郎全集』未収録・有島武郎の伊藤松雄宛書簡の紹介/内田真木


  • [書評]木村政樹著『革命的知識人の群像』/大久保健治
  • [書評]「種蒔く人」顕彰会編『『種蒔く人』の射程―一〇〇年の時空を超えて―』/團野光晴
  • [書評]下岡友加・柳瀬善治編『『台湾愛国夫人』研究論文集―〈帝国〉日本・女性・メディア―』/石田仁志


  • [彙報]活動記録

第73回全国大会プログラム・発表要旨・各種ダウンロード

2023年3月26日公開
2023年4月28日会報第72号を公開
有島武郎研究会没後100周年第73回全国大会
《特集 没後100周年―有島武郎晩年の思想》

有島武郎研究会の第73回全国大会(2023年度春季大会)を、下記のように開催いたします。

  • 日程 2023年6月3日(土)10:30開会
  • 会場 軽井沢町中央公民館

およびZoomでの開催(ハイブリッド形式)
【Zoomでの大会参加申し込み】

  • オンラインでの参加を希望される方は、必ず Zoom ミーティング(無料アプリ)のダウンロードお願いします。
  • 参加希望される際は、以下の URL もしくはプログラムに記載の二次元バーコードからGoogleFormに移動し、大会2日前(6月1日)までに登録を行なってください。
  • お預かりした情報は厳重に管理の上、大会運営以外には一切使用いたしません。

申し込みURL  https://forms.gle/8bpwhpfHQEcGLEvYA

                    

===プログラム===

  • 開会の辞(10:30) 

瀧田浩



《研究発表》10:40〜11:15
有島武郎『迷路』論―Aの身体性をめぐって―
中村建

  • 11:15 昼食休憩
  • 11:20~ 評議員会


《講演》12:00〜13:05
 (司会)梶谷崇
有島武郎と子どもの現代芸術
中村三春(北海道大学大学院教授)
※中村氏の講演はオンライン配信となります



《特集 没後100周年-有島武郎晩年の思想》13:25~14:45
 (司会)奥田浩司


【報告】13:30~14:45

「新興芸術」前夜―有島武郎「或る施療患者」論
石井花奈

階級について語るとはいかなることか―有島武郎と平野謙をめぐって―
木村政樹

有島武郎における思想としての〈晩年〉
村田裕和


【討議】15:00〜15:50


  • 閉会の辞(15:50) 

今井克佳(会長)

  • 2023年度総会(16:00)


===発表要旨===

  • 中村建「有島武郎『迷路』論―Aの身体性をめぐって―」

『迷路』(大七・六)は、有島武郎の小説の中で最も研究されているものの一つであるが、その評価は現在まで定まっていない。それは、『迷路』が、社会/人種/性など様々な問題を含んで錯綜した内容であることもさることながら、P夫人の懐妊が実は虚構であったという設定があるからである。『迷路』の研究は、その懐妊に関する解釈が中心を占め、「妊娠小説」(斎藤美奈子)としての研究史であったと言える。主人公のAはP夫人の懐妊に困惑するかと思えば、ヂュリヤとフロラへの恋愛が失敗すると、今度は胎児に執着するなど、その内面は、混迷を極めている。そのようなAの錯綜ぶりには否定的な評価が多い。
 しかし、そのような混迷は、主語と目的語を明確に示す所謂欧文脈の文体によって、Aの精神の遍歴を丹念に追うことでもたらされるものであり、また、Aの内面と共に彼の身体の変化をも描き出している。ところで、近代の学問が男性を精神/理性、女性を肉体/自然として、男性の身体を普遍的な存在とし、そうではない女性の身体を客体化、特殊化していたことは夙に指摘されている。『迷路』は一見、男性知識人の青年の遍歴という日本近代の男性による文学にありがちな題材ではあるが、Aは決して特権的な地位にはおかれず、むしろ相対化される。つまり、Aの精神の変化と身体の変化は密接に繫がっており、さらに、女性ではないことによって胎児をめぐる情報はP夫人に頼るほかないために混迷を極めることになるのである。
本発表ではAの身体に関する描写を分析しながら、彼の身体と心理状態の連関を指摘し、『迷路』が女性ではない男性の身体に密着した小説であると考える。『或る女』が葉子という子宮を持った女性の身体を描いた小説である一方、『迷路』は子宮を持たない男性の身体をめぐる小説であり、男性の身体こそが普遍的な存在であるということを相対化させるものであると結論づけたい。

  • 中村三春「有島武郎と子どもの現代芸術」

談話「子供の世界」(『報知新聞』一九二二・五・六、七付)において、有島武郎は「大人の僻見」を認め、「私たちは明かに子供と同じ考へ方感じ方をすることは出来ない」と断言している。これは、「一房の葡萄」(『赤い鳥』一九二〇・八)の執筆動機について、「子供の立場から子供の心理を書くといふのにありました」という古川光太郎宛書簡(一九二一・六・九付)で述べた論理の否定であり、その間に発表された「宣言一つ」(『改造』一九二二・一)と軌を一にする自己批判とも受け取れる。「子供の世界」でいう「子供」は、「宣言一つ」の第四階級者に相当する。従って、前者で大人や教師が「子供の世界の中に驚くべき不思議を見出すだらう」と述べるのは、後者の姉妹編である「芸術について思ふこと」(『大観』一九二二・一)において、新興芸術の代名詞としての表現主義の担い手に、「新興の第四階級を予想する」と書いたのと同じような意味を持つことになる。
 子どもを階級としてとらえると言えば大方は疑問を覚えることだろうが、似たような論理は広く一般に受け入れられている。それは、成長という概念である。「一房の葡萄」の結末で、「僕はその時から前より少しいゝ子になり、少しはにかみ屋でなくなつたやうです」の一文を読む時、ああ、この子は「少し」成長したのだな、と読者は感じ取ることだろう。成長する前と成長した後とを別人としてとらえるならば、子どもと大人とは互いに他者であり、比喩的にそれらを階級と見なすこともできなくはないだろう。しかし、本当にそのようなことがあるだろうか。私たちは皆、成長についても階級についても、旧弊な感覚のままに日々を過ごしているのではないだろうか。
 小川洋子の『原稿零枚日記』(二〇一〇・八、集英社)で、八歳の時に私はいったん死に、その「死んだ私は私の中にいるのだ。私は死者となった私と一緒にいるのだ」と語られる。そもそも、子ども、大人、プロレタリアート、ブルジョワジーは、それぞれ一枚岩ではない。それぞれの内部的または外部的に、相互に他者とも、また同胞とも言える。特に、人は皆最初は子どもであったというのが正しいのであれば、その子どもはいったん死んだかも知れないが、今の私の中に一緒にいるのである。子どもを描くことは大人にもでき、現代芸術を展開することは芸術家の出自にかかわらずできるのだ。しかも、それらはいずれも他者(同胞)から何かを奪って行う営為にほかならない。「一房の葡萄」の僕は、ジムから絵具を奪ったではないか。「惜みなく愛は奪ふ」と主張したのは、いったい誰だったのだろうか。
 一八七八年生まれの有島武郎は、画家・音楽家のパウル・クレーより一歳年長の同時代人であった。一九四〇年に病死したクレーも長生したわけではないが、大胆に子どもの感性をも開花させて現代アートを展開した。現代芸術は、いわば子どもの芸術である。有島武郎に一九三〇年代は訪れなかった。本講演では、子どもと現代芸術を二つの焦点とする楕円として、有島武郎の様式について再検討する。これは、論者自身の『新編 言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回』(二〇一一・二、ひつじ書房)の論旨に対する自己批判であり、また展開への契機でもある。

  • 石井花奈「「新興芸術」前夜―有島武郎「或る施療患者」論」

『泉』第二巻第二号(一九二三年二月、叢文閣)に掲載された「或る施療患者」は、有島武郎が活動の場を個人雑誌に移してから第二作目となる小説である。本作は「乱世」に翻弄される原亀吉の一人称視点の物語であるが、作品末尾の付記において筆記者「私」の存在が唐突に明かされる。目次に「小説」「創作」と明記された作品のいずれにも作家自身を想起させずにはおかない人物が登場するのに対し、「或る施療患者」の「私」は筆記者として物語の外に位置しているのであり、本作はその構造からして他の掲載作品とは位相を異にする。
この額縁小説の形式がとられていたのが、中絶された「運命の訴へ」(一九二〇年八月起稿・九月中絶、生前未発表)である。上総国の宿屋で泊まり合わせた青年・佐間田信次が遺していった「ノート・ブック」の「不思議な記録」を、小説家である「私」が「転載」するという形式の物語で、その手記には彼の生家がある農村「谷(やと)」の「十軒の百姓家で起つた忌はしいこと」(その内、原稿に記されたのは四軒)と、彼自身の家族の悲惨な「運命」とが記されている。
本発表は、「運命」の超克というテーマ、それを描くためのモチーフに「略奪」の論理、伝染病、童心の喪失があることから、「運命の訴へ」における試みを多分に引き継いだ作品として「或る施療患者」を位置づけようとするものである。「運命の訴へ」中絶によってそれまでの創作理念を決定的に失ったはずの有島は、その後いかにして作品を書き、そこで何を試みていたのか。「第四階級」(「宣言一つ」一九二二年一月)の問題を文学としていかに扱おうとしていたのか。有島武郎晩年の思想をこのような観点から考える契機となるよう努めたい。

  • 木村政樹「階級について語るとはいかなることか―有島武郎と平野謙をめぐって―」

文芸批評史の研究においては一般に、作家が何を具体的に問題化したのかを特定することが重要である。だが、そうしたアプローチは、往々にして周辺との関係を分析することに留まってしまう。個人やグループといった単位に限定せずに批評史を記述するためには、たとえば遂行的に示された問いの所在を読み取ることが有効なのではないか。
 そこで本発表では、晩年の有島武郎が、《階級について語るとはいかなることか》という問いを示したという説を提出したい。また、有島没後の有島論/階級論の連関を追いつつ、その記念碑的なメルクマールとして、「「政治の優位性」とは何か」などの平野の戦後批評を同様の観点から取り上げたい。
 有島は「宣言一つ」その他の論考で、階級について語るというゲームのルールを、身をもって生きた。その営為が孕む屈曲には、ゲームのルールについての問いが(非‐主題的に)示されているように思う。他方、平野はプロレタリア文学の批判的検討を行なったが、それもまた別の形で階級論のルールを問うたものであった。平野の論の構えはいわゆる「日本近代文学研究」の方法にも通じるものであり、過ぎ去った運動を再解釈する行為を伴っていた。
 一見したところ、両者のテクストは別の属性に区分されるかもしれない。たとえば、有島が書いたものは文芸批評/知識人論であるのに対し、平野のそれは文学研究/文学史である、というように。だが、両者の実践はともに、階級概念を運用して自己を形作ろうとしたものであり、そのプロセスには知と主体をめぐるネットワークの回路が成立していた。ここで重要なのは、見かけ上のジャンル的な差異に還元せずに、自己や主体に関わる言説を対象領域として取り出すことである。こうした言説研究の理論的な問題についてもまた、有島と平野のテクストを通して吟味してみたい。

  • 村田裕和「有島武郎における思想としての〈晩年〉」

有島武郎に字義通りの晩年があったのか。晩年を「老齢期」と解釈するなら、四五歳で自死した人物に晩年を認めることは難しい。一方、事後的かつ相対的に「死に近い時期」を晩年とするなら、有島にも若すぎた晩年があったといえよう。作家の生涯や作品の全体を、前期・中期・後期などと区分することはよくあり、当会でも第七〇回大会でこの三区分をふまえたパネル発表が行われた(『会報』第六九号参照)。有島に晩年があり得るとすれば「後期」がそれに近いわけだが、「晩年」という言葉には「後期」の言い換え以上の何かがつきまとう。
 たとえば、虐殺された平沢計七や小林多喜二に晩年を認めることはためらわれる。強いられた死を是認するように感じられるからだろう。また、震災で亡くなった厨川白村や事故死した渡辺温のように、差し迫った死を予見できずに死んだ人物の晩年を議論することはナンセンスではないか。事後的・相対的に「死に近い時期」であるにせよ、当人が自己の死を遠くない未来のものとして生々しく意識する時間が「晩年」には必要であり、少なくともそのような時間の厚みにおいて、自死であれ病死であれ当事者が自身の死を所有していたと想像し得る場合にのみ、私たちはその人物の「晩年」を語ることができるのではなかろうか。
 ところが周知の通り、有島のテクストには、「小さき者へ」のように親から子に残された言葉があり、「死と其前後」のように親の死を描きつつ、子を失う親という要素が内包された戯曲もある。農場解放にあたって示された「小作人への告別」もいわば遺言であった。このように、有島は繰り返し次世代への遺言を語り、遺産相続の可能性と不可能性をめぐる思考を展開していた。最初の短篇集を『晩年』と称した太宰治のように、有島もまた仮構された〈晩年〉を自覚的に生きていたようにさえ見える。本発表では、有島武郎における思想としての〈晩年〉について考察する。

有島武郎研究会第73回全国大会発表者募集のお知らせ

2023年1月2日公開

  • 有島武郎研究会第73回全国大会の発表者を下記により募集いたします。ふるってご応募ください。
  • 日程 2023年6月3日(土)
  • 会場 長野県北佐久郡軽井沢町(現在調整中)

※ハイブリッドにて開催予定です。開催場所が確定次第、改めてお知らせします。

第72回全国大会プログラム・発表要旨・各種ダウンロード

2022年10月6日公開
有島武郎研究会第72回全国大会
《特集 有島武郎と生活―「宣言一つ」100年から振り返る》

有島武郎研究会の第72回全国大会(2022年度秋季大会)を、下記のように開催いたします。

  • 日程 2022年11月12日(土)12:00開会
  • 会場 新宿区立新宿歴史博物館

およびZoomでの開催(ハイブリッド形式)
【Zoomでの大会参加申し込み】

  • オンラインでの参加を希望される方は、必ず Zoom ミーティング(無料アプリ)のダウンロードお願いします。
  • 参加希望される際は、以下の URL もしくはプログラムに記載の二次元バーコードからGoogleFormに移動し、大会2日前(11月10日)までに登録を行なってください。
  • お預かりした情報は厳重に管理の上、大会運営以外には一切使用いたしません。

申し込みURL  https://forms.gle/P6wsa8edarDVuQTU7
                    

===プログラム===

  • 開会の辞(12:00) 

内田真木



《研究発表》12:05〜13:05
有島武郎「死と其前後」における擬人化された「死」の言葉
井上萌香

有島武郎「断橋」論―接続と断絶―
中村建


《講演》13:10〜14:15
 (司会)渡邉千恵子
「卑怯者」と「宣言一つ」
山田俊治(横浜市立大学名誉教授)



《特集 有島武郎と生活―「宣言一つ」100年から振り返る》14:25~16:20
 (司会)梶谷崇


【報告】14:30~15:45

有島武郎の〈生活〉意識―「宣言一つ」と有島武郎著作集第十五輯『芸術と生活』を通して―
岡望

有島武郎の森本厚吉批判を再構成する
荒木優太

「宣言一つ」と『泉』をつなぐもの
阿部高裕


【討議】15:55〜16:20


  • 閉会の辞(16:20) 

今井克佳(会長)


会報業績欄への投稿募集

  • 会員の研究内容・研究動向を把握し、共有することを目的として、会報に、会員研究業績欄を設けております。
  • つきましては、2022年8月末日までに、2021年9月から現在までに発表された研究業績を送っていただきたく存じます。
  • 小さい講演会や読書講座、新聞でのコラム執筆やインタビューなど、どんなものでも結構ですので、どしどしお送りください。業績は有島武郎関係のものに限りません。(なお、想定以上に情報量が多くなった場合は、会報ではなく、ホームページ上での掲載のみにするなど、媒体の変更をする場合もあります。)
  • 投稿にあたっては、下記または別添ファイルに示すフォーマット通りにしていただくようお願いします。
  • 送り先は、arishima-unei-2021コピー後ここに半角アットマークを入力してくださいgooglegroups.comまでお願いします。(メールに直接書かれても、添付ファイルでも結構です)
  • ふるってご投稿をお願いいたします。

会報研究業績欄への投稿フォーマット

  1. 有島武郎研究会会員の業績のうち、2021(令和3)年9月から現在までに発表されたものを収録する。業績は有島武郎関係のものに限らない。
  2. 各業績には記号を付す。単行本はA、雑誌・単行本等収録論文はB、その他(種別としては、「研究ノート」「書評」「口頭発表」「項目執筆」「解題」等)はCとする。Cに関しては、タイトルの前に種別を付す。
  3. Aは書名、出版社、発行年月の順で、Bは論文等タイトル、書名・雑誌名、発行年月の順で、Cは、種別、タイトル、発表媒体・発表会名、発行・発表の年月(日)の順で記す。
  4. 掲載紙誌の巻号は省略する。雑誌・単行本は発行年月のみ、新聞・会報等は発行年月日を記す。
  5. 原則として、Cの種別、執筆項目等の詳細、編者名・発行所名等は、会員の届け出に記載されたものを記す。
  6. 用字は、会員届け出の記載に拠る。
  7. 単行本、雑誌、新聞のタイトルは『 』、それ以外の論文等のタイトルについては「 」とする。
  8. 注記等は( )で示す。
  9. 年月日を表す場合は、漢数字を用いる。年号は西暦に統一する。西暦は下二桁のみを記す。二一年一〇月一一日、といったように表記し、「千」「百」「十」は用いないことに統一する。
  10. ダッシュは「―」とする。

例)
鈴木太郎

  • A『有島武郎の文学』●●社、二一年九月
  • B「『或る女』論―葉子に注目して―」『●●大学紀要』、二一年一〇月
  • B「『或る女』に関する試論」●●編『有島武郎と近代日本』●●社、二一年一〇月
  • C口頭発表「有島武郎の文学」(●●年度●●学会全国大会 於●●大学)、二二年一月一日

会報研究業績欄への投稿要領

  1. 会員研究業績欄フォーマットのダウンロード 
  2. 投稿締切 2022年8月末日
  3. 送り先 arishima-uneiコピー後ここに半角アットマークを入力してくださいgooglegroups.com

有島武郎研究会第72回全国大会発表者募集のお知らせ

 下記により発表者を募集いたします。ふるってご応募ください。

  • 日程 2022年11月12日(土)
  • 会場 新宿歴史博物館(東京都新宿区)

※対面開催を前提として準備を進めておりますが、状況に変化があった場合は、オンライン、ハイブリッド等、開催方法を検討します。

『有島武郎研究』第24号PDF(2021年5月発行)

事項 ファイル名
表紙 2401表紙.pdf
[講演]『カインの末裔』に描かれた「雪」と「冬」から―共に歩み、支えられた45年― 片山礼子 2402『カインの末裔』に描かれた「雪」と「冬」から.pdf
[論文]日本社会主義同盟創設前後の叢文閣主足助素一と有島武郎について 内田真木 2403日本社会主義同盟創設前後の叢文閣主足助素一と有島武郎について.pdf
[論文]山脇信徳日記の「リズム」「情調」に見る感情移入美学と「色彩象徴主義」の関係―音楽と詩の間への挑戦― 吉本弥生 2404山脇信徳日記の「リズム」「情調」に見る感情移入美学と「色彩象徴主義」の関係.pdf
[論文]有島武郎における観念的自然―『或る女』前編第十三章を例に― 中村建 2405有島武郎における観念的自然.pdf
[論文]民藝美の基層―柳宗悦の自然概念 梶谷崇 2406民藝美の基層.pdf
[論文]志賀直哉文芸における複数の「自然」―『偶感』からの問い直し 山口直孝 2407志賀直哉文芸における複数の「自然」.pdf
[資料紹介]有島武郎を撮影した写真の裏面の印字について 内田真木 2408有島武郎を撮影した写真の裏面の印字について.pdf
[書評]荒木優太著『有島武郎―地人論の最果てへ』 山田順子 2409荒木優太著.pdf
[書評]杉淵洋一著『有島武郎をめぐる物語 ヨーロッパに架けた虹』 石井花奈 2410杉淵洋一著.pdf
新刊紹介 2411新刊紹介.pdf
彙報 2412彙報.pdf
編集後記・奥付 2413編集後記.pdf
有島武郎研究会会則 2414有島武郎研究会会則.pdf
裏表紙 2415裏表紙.pdf

『有島武郎研究』第23号PDF(2020年5月発行)

事項 ファイル名
表紙 2301表紙.pdf
[論文]失敗した地理学的アナキスト―有島武郎とアーノルド・ギヨー― 荒木優太 2302失敗した地理学的アナキスト.pdf
[論文]フェミニズムとアナキズムの出会い―伊藤野枝とエマ・ゴールドマン 中谷いずみ 2303フェミニズムとアナキズムの出会い.pdf
[論文]托卵の思想―有島武郎「死と其前後」から秋田雨雀「幼児の殺戮時代」まで― 村田裕和 2304托卵の思想.pdf
[論文]ユニテリアン受容を背景とした有島の信仰実態の検証 北原照代 2305ユニテリアン受容を背景とした有島の信仰実態の検証.pdf
[資料紹介]『有島武郎全集』未収録・有島武郎の浅井みつい宛書簡 内田真木 2306『有島武郎全集』未収録・有島武郎の浅井みつい宛書簡.pdf
[追悼文]片山晴夫氏を偲ぶ 神谷忠孝 2307片山晴夫氏を偲ぶ.pdf
[書評]綾目広治著『惨劇のファンタジー 西川徹郎 十七文字の世界藝術』 梶谷崇 2308綾目広治著
[書評]荒木優太著『無責任の新体系―きみはウーティスと言わねばならない』 木村政樹 2309荒木優太著
[書評]中川成美・村田裕和編『革命芸術 プロレタリア文化運動』 杉淵洋一 2310中川成美・村田裕和編
[書評]下岡友加著『ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法』 太田翼 2311下岡友加著
[書評]中島礼子著『国木田独歩と周辺』 團野光晴 2312中島礼子著
[書評]片山礼子著『三浦綾子小論『氷点』『道ありき』、短歌のことなど』 田中綾 2313片山礼子著
新刊紹介 2214新刊紹介.pdf
彙報 2215彙報.pdf
編集後記・奥付 2216編集後記.pdf
有島武郎研究会会則 2217有島武郎研究会会則.pdf
裏表紙 2218裏表紙.pdf